こんにちは、praconです。
今回は、医薬品業界に絞って、銘柄を見ていこうと思います。
関連株への投資を検討中の方は、参考にしてみてください。
検討に使用するデータ
本検討の元とするデータは、SMBC日興証券のスクリーニングデータを引用しています。
これらのデータを視覚化しつつ、今後の投資対象の検討を行います。
検討対象
検討の対象とするのは、東証のプライム/スタンダード/グロース市場に上場する医薬品業界の全銘柄(計73銘柄)としました。
今回もいくつかの株式指標に対する各銘柄の特徴を整理しようと思います。
時価総額・自己資本比率・経常利益率 TOP10
まず時価総額ですが、TOPは製薬大手の第一三共(4568)、2番手はシャイアー買収でニュースにもなっていた武田薬品工業(4502)でした。3番低下もよく目にする企業が並んでいます。
自己資本比率を見ると、TOPは96.5%でバイオベンチャーのペルセウス、予想経常利益率は体外診断用医薬品の開発・製造・販売を行うミズホメディーが61.6%でTOPでした。
配当利回り・1株配当・配当性向 TOP10
続いて配当関連です。
配当利回りTOPは、先ほども出てきたミズホメディー(4595)が6.5%でダントツでTOPです。2番手には武田薬品工業(4502)が並びます。4%以上の銘柄が3銘柄と、他業種に比べて少なめな印象です。
配当性向が特に低いのは、婦人科系の医薬品開発を行うあすか薬HD(4886)が、10.7%と、他銘柄に比べ特に低くなっています。
銘柄検討 ~掘り出し物はあるのか~
最後に複数の指標を組み合わせて考察していきます。
下の2つの図はいずれも時価総額が大きい10銘柄をピックアップしたものになります。
左の図は、経常利益率と自己資本比率を軸に、
右の図は、配当利回りと配当性向を軸としています。
左の図は、右上に位置するほど、利益率と自己資本率が高く、経営的に健全だと推測できます。
特に目立つのは、抗HIV薬などを開発する塩野義製薬(4507)、抗がん剤等を主力とする中外製薬(4519)と小野薬品(4528)です。
3銘柄をかぶたんで見たところ、3社とも去年比、売上高・利益ともに伸びています。塩野義製薬(4507)と小野薬品工業(4528)については、配当も増えつつあります。
続いて下の図は、配当利回りが大きい10銘柄をピックアップし、配当利回りと配当性向を軸としたものです。バブルチャートの大きさは予想経常利益率としました。(収益性と還元性を同時評価するために並べてみました。)
若干団子状態になっていますが、その中でも、配当性向を抑えつつも配当利回りも高めな(グラフ右下に位置する)、富士製薬工業(4554)の業績を見てみます。
富士製薬工業(4554)は不妊症治療剤と血管造影剤を主力とします。ここ数年の売上高と利益はアップダウンがありますが、2023年は増収増益予想です。EPSが落ち込んだ年も配当を維持させつつ、業績に合わせて徐々に増えています。加えてPER・PBRも割安水準にありますので、業績の動向を見守っていこうと思います。
終わりに
今回は医薬品業界を見てみましたが、時価総額上位の銘柄は、有名どころが多くありました。一方でそれぞれがどういった医薬品を強みとしているのかも知ることができました。
どういう医薬品が将来需要が大きくなるのか、という視点を持って検討する必要がありそうです。
ありがとうございました。
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