掘り出し物を探そう!~国内株式【化学業界編】~

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化学 化学

こんにちは、praconです。

今回は、化学業界に絞って、銘柄を見ていこうと思います。

関連株への投資を検討中の方は、参考にしてみてください。

検討に使用するデータ

本検討の元とするデータは、SMBC日興証券のスクリーニングデータを引用しています。

これらのデータを視覚化しつつ、今後の投資対象の検討を行います。

検討対象

検討の対象とするのは、東証のプライム/スタンダード/グロース市場に上場する化学業界の全銘柄(計212銘柄)としました。

今回もいくつかの株式指標に対する各銘柄の特徴を整理しようと思います。

時価総額・自己資本比率・経常利益率 TOP10

まずは時価総額です。

信越化学工業(4063)が、2番手の富士フィルム(4901)に2倍近い差をつけています。

塩ビ・半導体ウエハーで世界トップの信越化学工業(4063)は、予想経常利益率でも36.3%と上位です。予想経常利益率でTOPなのは、半導体向け化学材料を製造するトリケミカル研究所(4369)でした。

配当利回り・1株配当・配当性向 TOP10

つづいて配当関連ですが、配当利回りが最も高いのは、プリント基板向け材料を主力とする有沢製作所(5208)で、6.9%でした。ですが2番手以降の銘柄も配当利回り5%以上と、比較的高い水準にあります。

銘柄検討 ~掘り出し物はあるのか~

最後に複数の指標を組み合わせて考察していきます。

下の2つの図はいずれも時価総額が大きい10銘柄をピックアップしたものになります。(今回配当性向100%を超える銘柄は外しています。)

左の図は経常利益率と自己資本比率を軸に、右の図は配当利回りと配当性向を軸としています。

まず左の図から読み取れることとして、右上に位置するほど、健全な経営であると推測できます。特に右上に位置するのは信越化学工業(4063)です。業績をかぶたんで見てみようと思います。

売上高・利益ともに2022-2023年連続で最高予想となっています。配当も増配傾向にありますね。またPBRからは割高気味と読み取れますが、PERは9.9倍と割安水準です。増配が続くことを期待して今のうちに仕込んでおく、という作戦もありかなと思いました。

引用元 https://kabutan.jp/stock/finance?code=4063

続いて右の図は、右下に位置するほど、余力を残しながらも配当還元を行っている、と考えることができます。右下側にある銘柄として、三菱ケミカルグループ(4188)を取り上げてみます。

売上高は最高予想ですが、外乱の影響を受けやすいのか、利益は若干不安定ですね。赤字でも配当も出してくれていますが、増減を繰り返しています。売り上げと利益がともに増加方向になりそうなタイミングを見計らいたいと思います。

引用元 https://kabutan.jp/stock/finance?code=4188

続いて下の図は、配当利回りが大きい8銘柄をピックアップし、配当利回りと配当性向を軸としたものです。バブルチャートの大きさは予想経常利益率としました。(収益性と還元性を同時評価するために並べてみました。)

最も配当利回りが高い有沢製作所(5208)は、配当性向が90%近くと還元に積極的ですが、継続性についてはよく調査する必要がありそうです。

このチャートの中で、配当性向を抑えつつも、配当利回りが5%近い銘柄として、酸化チタンの大手である堺化学工業(4078)を見てみます。

堺化学工業(4078)の売上高と利益ともに増減の波があるようです。2021年のみが赤字であることを考えると、コロナの影響も考えられますが、それだけ外乱の影響を受けやすいとも考えられます。PERとPBRもかなり割安といえる水準ではありますが、なぜ買われていないのか(売られているのか)については、業界・事業の背景から調査する必要がありそうです。

引用元 https://kabutan.jp/stock/finance?code=4078

終わりに

今回は化学業界でしたが、規模・業績ともに、信越化学工業がリードしている印象です。しかし今回挙げられなかった花王(4452)や富士フィルム(4901)など、化学業界をけん引する企業は多くありますので、引き続き全体の動向をモニタリングしていこうと思います。

ありがとうございました。

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