こんにちは、praconです。
今回は、鉄鋼業に絞って、銘柄を見ていこうと思います。
関連株への投資を検討中の方は、参考にしてみてください。
検討に使用するデータ
本検討の元とするデータは、SMBC日興証券のスクリーニングデータを引用しています。
これらのデータを視覚化しつつ、今後の投資対象の検討を行います。
検討対象
検討の対象とするのは、東証のプライム/スタンダード/グロース市場に上場する鉄鋼業の全銘柄(計42銘柄)としました。
今回もいくつかの株式指標に対する各銘柄の特徴を整理しようと思います。
時価総額・自己資本比率・経常利益率 TOP10
まずは時価総額ですが、粗鋼生産大手の日本製鉄(5401)がTOP、2番手は同業のJFEホールディングス(5411)となっています。
配当利回り・1株配当・配当性向 TOP10
つづいて配当関連です。
配当利回りが、時価総額でTOPの日本製鉄(5401)が6.5%でTOPです。TOP10社はいずれも4%後半以上と、高めの配当利回りとなっています。
銘柄検討 ~掘り出し物はあるのか~
最後に複数の指標を組み合わせて考察していきます。
次の図は時価総額が大きい10銘柄をピックアップし、経常利益率と自己資本比率を軸に置いています。
この図から読み取れることとして、右上に位置するほど、健全な経営であると推測できます。
特に右上に位置するのは独立系電炉大手の大和工業(5444)です。経常利益率で他社を大きく離しつつも、自己資本比率も80%台と安定感があります。
つづいて下の図は、時価総額が大きい10銘柄をピックアップし、配当利回りと配当性向を軸としています(今回配当性向100%を超える銘柄は外しています)。
この図では、右下に位置するほど、余力を残しながらも配当還元を行っている、と考えます。
特に右下に位置するのは日本製鉄(5401)でした。業界TOP企業が配当でもトップクラスです。
業績を詳しく見てみようと思います。2023年の売上高・利益が過去最高となっています。一方、業績の低迷していた2020-2021年は、何とか無配は避けている、といった形です。原料価格に大きく依存しているように見て取れます。
最後に下の図は、配当利回りが大きい10銘柄をピックアップし、配当利回りと配当性向を軸としたものです。バブルチャートの大きさは予想経常利益率としました(収益性と還元性を同時評価するために並べてみました。)。この図でも右下に位置する銘柄に着目します。
特に右下に位置するのは、ここでも日本製鉄(5401)です。なのでここでは配当利回りが2番目に高い、合同製鐵(5410)に着目してみます。2023年に黒字転換していますね。また過去の業績を見るに、業績に依存した配当還元を行っています。鉄鋼業界に投資する際は、今後の業績がどうなるかを特に注視する必要がありそうです。
終わりに
今回は、鉄鋼業界に着目してみました。直近の業績が伸びてきている一方で、波があることも見えてきました。このアップダウンに耐えられるか、業績の伸びを見込めるか、が投資判断の材料になってきますね。
ありがとうございました。
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