こんにちは、praconです。
今回は、電気・ガス業界に絞って、銘柄を見ていこうと思います。
関連株への投資を検討中の方は、参考にしてみてください。
検討に使用するデータ
本検討の元とするデータは、SMBC日興証券のスクリーニングデータを引用しています。
これらのデータを視覚化しつつ、今後の投資対象の検討を行います。
検討対象
検討の対象とするのは、東証のプライム/スタンダード/グロース市場に上場する電気・ガス業界の全銘柄(計25銘柄)としました。
今回もいくつかの株式指標に対する各銘柄の特徴を整理しようと思います。
時価総額・自己資本比率・経常利益率 TOP10
まずは時価総額ですが、最も時価総額が大きいのは関西電力(9503)、2番手は東京ガス(9531)となりました。経常利益率をみると、再生可能エネルギー施設の開発事業を行うレノバ(9519)が16.3%でTOPでした。
配当利回り・1株配当・配当性向 TOP10
続いて配当関連です。配当利回りTOPなのは、先ほども出てきた関西電力が4.1%でTOP、同じく4.1%で西部ガスHD(9536)が並んでいます。ただし関西電力は2023年3月期は赤字予想を出しているので、この通りの配当となるかは未定です。
銘柄検討 ~掘り出し物はあるのか~
最後に複数の指標を組み合わせて考察していきます。
下の2つの図はいずれも時価総額が大きい10銘柄をピックアップしたものになります。(今回配当性向100%を超える銘柄は外しています。)
左の図は、経常利益率と自己資本比率を軸に、右の図は、配当利回りと配当性向を軸としています。
まず左の図から読み取れることとして、右上に位置するほど、健全な経営であると推測できます。特に右上に位置するのは都市ガス大手の東邦ガス(9533)です。一方で左下に位置する赤字企業の多さも目立ちます。
続いて右の図は、右下に位置するほど、余力を残しながらも配当還元を行っている、と考えることができます。特に右下に位置するのは電力各社への電力卸しを行うJパワー(9513)です。
かぶたんにて業績を見てみると、2023年の売上高・利益・EPSともに、過去最高を予想しています。配当に関しては、EPSに比例はせず、ほぼ一定額を出しています。またPER・PBRともにかなりの割安水準なので、不安材料がある可能性がありますが、マークする価値はありそうです。
続いて下の図は、配当利回りが大きい6銘柄をピックアップし、配当利回りと配当性向を軸としたものです。バブルチャートの大きさは予想経常利益率としました。(収益性と還元性を同時評価するために並べてみました。)
こちらも右下の銘柄に着目するところですが、Jパワーが再度登場しています。電力関連はしばらくJパワーをモニタリングしたいと思います。
終わりに
今回は電力・ガス業界を見てみましたが、特に電力関連の企業については、(最近ニュースでも取りあげられるように、)値上げせざるを得ない背景から察するに、経営状態は厳しいのかもしれません。
とはいってもインフラ系の業種の必要性が揺らぐ可能性は低いと思いますので、継続的にモニタリングしたいと思います。
ありがとうございました。
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