こんにちは、praconです。
今回は、輸送機器業界に絞って、銘柄を見ていこうと思います。
関連株への投資を検討中の方は、参考にしてみてください。
検討に使用するデータ
本検討の元とするデータは、SMBC日興証券のスクリーニングデータを引用しています。
これらのデータを視覚化しつつ、今後の投資対象の検討を行います。
検討対象
検討の対象とするのは、東証のプライム/スタンダード/グロース市場に上場する輸送機器業界の全銘柄(計89銘柄)としました。
今回もいくつかの株式指標に対する各銘柄の特徴を整理しようと思います。
時価総額・自己資本比率・経常利益率 TOP10
まずは時価総額ですが、TOPはダントツでトヨタ自動車(7203)でした。2番手以降はホンダ(7267)、トヨタ系の自動車部品首位のデンソー(6902)が続きます。
一方自己資本比率と経常利益率では、ブレーキ部品などを取り扱うシマノ(7309)がTOPでした。
配当利回り・1株配当・配当性向 TOP10
続いて配当関連です。配当利回りでTOPなのは、独立系の自動車シート(座席)大手のタチエス(7239)で、5.9%でした。TOP10はいずれも4%以上と、高めの利回りです。
銘柄検討 ~掘り出し物はあるのか~
最後に複数の指標を組み合わせて考察していきます。
次の図は時価総額が大きい10銘柄をピックアップし、経常利益率と自己資本比率を軸に置いています。
この図から読み取れることとして、右上に位置するほど、健全な経営であると推測できます。
特に右上に位置するのは先ほど出てきたシマノ(7309)になります。2023年予想は減収減益となっていますね。2023年は増配とするようですが、年によって増減していますので、業績の背景はもっと調べる必要があります。
つづいて下の図は、時価総額が大きい10銘柄をピックアップし、配当利回りと配当性向を軸としています。
この図では、右下に位置するほど、余力を残しながらも配当還元を行っている、と考えます。
特に右下に位置する銘柄は特にありませんね。配当性向が高いところほど配当利回りが高い、という構図です。
最後に下の図は、配当利回りが大きい10銘柄をピックアップし、配当利回りと配当性向を軸としたものです。バブルチャートの大きさは予想経常利益率としました(収益性と還元性を同時評価するために並べてみました。)。この図でも右下に位置する銘柄に着目します。(今回配当性向100%を超える銘柄は外しています)
特に右下に位置する目立ったものはありませんが、利益率が比較的高い(約7%)プレス工業(7246)を見てみます。プレス工業は、トラック用フレームなどのプレス部品を扱っています。2023年予想は増収減益ではありますが増配予想でした。PER・PBRはかなり割安水準ですね。配当の傾向は業績に連動していると見えますので、今後復調していくかどうか要チェックです。
終わりに
今回は輸送機器について調査してみました。
トヨタをはじめとする有名なカーメーカーが多くある一方で、それらメーカーとか関わる部品メーカーも多数ありました。つまり、カーメーカーの今後次第で、部品メーカーの業績が左右される可能性があるように思えますので、企業単体ではなく、関連企業をまとめて注視していきたいと思います。
ありがとうございました。
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