こんにちは、praconです。
今回は、繊維製品業界に絞って、銘柄を見ていこうと思います。
関連株への投資を検討中の方は、参考にしてみてください。
検討に使用するデータ
本検討の元とするデータは、SMBC日興証券のスクリーニングデータを引用しています。
これらのデータを視覚化しつつ、今後の投資対象の検討を行います。
検討対象
検討の対象とするのは、東証のプライム/スタンダード/グロース市場に上場する繊維製品業界の全銘柄(計49銘柄)としました。
今回もいくつかの株式指標に対する各銘柄の特徴を整理しようと思います。
時価総額・自己資本比率・経常利益率 TOP10
まずは時価総額ですが、TOPは合成繊維最大手の東レ(3402)、2番手はスポーツウエア・用品の製造販売を行うゴールドウィン(8111)でした。ゴールドウィンは経常利益率ではTOPの20.2%と高水準です。
配当利回り・1株配当・配当性向 TOP10
続いて配当関連ですが、最も配当利回りが高いのは紡績や不動産事業を行うシキボウ(3109)でした。4%以上の配当利回りをもつ銘柄は、計6銘柄と少なめな印象です。
銘柄検討 ~掘り出し物はあるのか~
最後に複数の指標を組み合わせて考察していきます。
下の2つの図はいずれも時価総額が大きい10銘柄をピックアップしたものになります。(今回配当性向100%を超える銘柄は外しています。)
左の図は、経常利益率と自己資本比率を軸に、右の図は、配当利回りと配当性向を軸としています。
まず左の図から読み取れることとして、右上に位置するほど、健全な経営であると推測できます。特に右上に位置するのは、先ほども出てきたゴールドウィン(8111)と、医療用不織布の最大手であるホギメディカル(3593)です。今回はゴールドウィンについて掘り下げようと思います。
2023年の売上高・利益・EPSともに過去最高を予想していますね。その影響かPERとPBRはかなり高めの水準になっています。もうすこし割安感が出てくるまで様子見ですかね。。
続いて右の図は、右下に位置するほど、余力を残しながらも配当還元を行っている、と考えることができます。特に右下に位置するのは、フィルムや機能材などの非繊維を柱とする東洋紡(3101)です。
業績については、売り上げは伸びていますが、かなり利益は落ち込んでいます。配当自体は維持していますが、継続できるかが課題ですね。。
続いて下の図は、配当利回りが大きい10銘柄をピックアップし、配当利回りと配当性向を軸としたものです。バブルチャートの大きさは予想経常利益率としました。(収益性と還元性を同時評価するために並べてみました。)
こちらのグラフでも右下の銘柄に着目すると、配当利回りでTOPだったシキボウ(3109)があります。
売上高や利益はここ数年で横並びか若干右肩下がりのようです。配当は維持しているようですが、配当性向が100%を超えることが度々ありました。業績が伸びていくことに期待します。
終わりに
今回は繊維製品業界を見てみましたが、指標の組み合わせでピックアップした銘柄でも、個別に中身を見ていくと、必ずしも調子がよさそうとは言えない、ということがわかりました。
複数の銘柄を同じ指標で比較することと合わせて、銘柄ごとの状況も見る必要があると、改めて思いました。
ありがとうございました。
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