こんにちは、praconです。
今回は、建設業に絞って、銘柄を見ていこうと思います。
関連株への投資を検討中の方は、参考にしてみてください。
検討に使用するデータ
本検討の元とするデータは、SMBC日興証券のスクリーニングデータを引用しています。
これらのデータを視覚化しつつ、今後の投資対象の検討を行います。
検討対象
検討の対象とするのは、東証のプライム/スタンダード/グロース市場に上場する建設業の全銘柄(計155銘柄)としました。
今回もいくつかの株式指標に対する各銘柄の特徴を整理しようと思います。
時価総額・自己資本比率・経常利益率 TOP10
まずは時価総額ですが、TOPは住宅大手の大和ハウス工業(1925)、2番手は積水ハウス(1928)となっています。3番手以下は、時価総額では離されてはいますが、大成建設や鹿島建設、大林組など、一度は聞いたことがある企業が並んでいますね。
配当利回り・1株配当・配当性向 TOP10
続いて配当関連ですが、配当利回りが最も高いのは、ダムやトンネルを手掛ける西松建設(1820)の7.3%です。2番手以下も、配当利回り5~6%と比較的高めな銘柄が多数並んでいます。
銘柄検討 ~掘り出し物はあるのか~
最後に複数の指標を組み合わせて考察していきます。
下の2つの図はいずれも時価総額が大きい10銘柄をピックアップしたものになります。
左の図は、経常利益率と自己資本比率を軸に、右の図は、配当利回りと配当性向を軸としています。
まず左の図から読み取れることとして、右上に位置するほど、健全な経営であると推測できます。特に右上に位置するのは積水ハウス(1928)か、電気通信工事で首位のコムシスHD(1721)でしょうか。
続いて右の図は、右下に位置するほど、余力を残しながらも配当還元を行っている、と考えることができます。特に右下に位置するのは、住宅建材・リフォーム・都市開発等を手掛ける住友林業です(1911)。業績としては、売上高・利益ともに今季過去最高予想ですね。一方PERとPBRは割安水準なので、決算次第で買い検討したいところです。
続いて下の図は、配当利回りが大きい10銘柄をピックアップし、配当利回りと配当性向を軸としたものです。バブルチャートの大きさは予想経常利益率としました(収益性と還元性を同時評価するために並べてみました。)。先ほどのグラフと同様に、右下にある銘柄に着目します。
経常利益率も加味して、マンション建築最大手の長谷工コーポレーション(1808)をかぶたんで見てみます。
2023年は、売上高は最高予想である一方で、利益、EPS、1株配当は不安定な印象です。原材料の高騰が影響していそうなので、様子見したほうがよさそうです。
終わりに
ご覧いただきありがとうございました。
今回は建設業を取り上げてみましたが、売上・利益・還元性ともに、景気の影響を受けやすそうな印象を持ちました。つまり、物価の状況についてもアンテナを張って、当業界の今後を予想していきたいと思います。
コメント