こんにちは、praconです。
今回は、保険業に絞って、銘柄を見ていこうと思います。
関連株への投資を検討中の方は、参考にしてみてください。
検討に使用するデータ
本検討の元とするデータは、SMBC日興証券のスクリーニングデータを引用しています。
これらのデータを視覚化しつつ、今後の投資対象の検討を行います。
検討対象
検討の対象とするのは、東証のプライム/スタンダード/グロース市場に上場する保険業の全銘柄(計13銘柄)としました。
今回もいくつかの株式指標に対する各銘柄の特徴を整理しようと思います。
時価総額・自己資本比率・経常利益率 TOP10
時価総額は東京海上(8766)がTOP、2番手に第一生命(8750)と続いています。
自己資本比率でTOPなのが、来店型保険ショップ「保険クリニック」を展開するアイリック(7325)です。
また予想経常利益率のTOPは、保険代理店大手のアドバンスクリエイト(8798)となりました。
配当利回り・1株配当・配当性向 TOP10
続いて配当関係です。
配当利回りでTOPは損保大手のMS&AD(8725)で、傘下に三井住友海上とあいおいニッセイ同和損保を持ちます。配当性向をみると76.2%と、利益の多くを配当還元に充てていることがわかります。
銘柄検討 ~掘り出し物はあるのか~
最後に複数の指標を組み合わせて考察していきます。
下の2つの図はいずれも時価総額が大きい10銘柄をピックアップしたものになります。
左の図は経常利益率と自己資本比率を軸に、右の図は配当利回りと配当性向を軸としています。
左の図を見ると、各社自己資本比率は控えめで、銀行株や証券株に近い傾向のように見えます。
一方右の図は、配当利回り5%弱のMS&ADで配当性向80%近くあります。還元に積極的とみるか、投資先がないとみるか、意見が分かれそうですが、個人的にはいったんステイですね。
続いて下の図は、配当利回りが大きい10銘柄をピックアップし、配当利回りと配当性向を軸としたものです。バブルチャートの大きさは予想経常利益率としました。(収益性と還元性を同時評価するために並べてみました。)
配当利回り2~5%に並んでいる銘柄を見ると、ほぼ直線に並んでいます。つまり、業界的に、配当に積極的な(配当性向が高い)ほど、配当利回りが高くなる、と考えられます。そこで企業ごとの差を見出すために、経常利益率(バブルの大きさ)に着目します。
直線に並んでいる銘柄の中で、特に経常利益率が高いのは、冒頭に取り上げたアドバンスクリエイト(8798)です。かぶたんで詳細を見てみると、売上高・利益ともに2023年も最高予想です。PERは12.3と割安水準ですが、PBRは3.39倍と割高です。気になるのは1株配当ですが、過去配当性向100%を超える配当を出していた一方で、ここ最近は徐々に配当性向を下げてきています。健全になってきているのは喜ばしいので、今後も業績と還元の動向を見守っていきたいと思います。
終わりに
今回は保険業を取り上げました。結構企業数が少ないんですね。
保険自体の需要は尽きないとは思いますので、右肩上がりを維持できる銘柄探索を続けていきます。
ありがとうございました。
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