こんにちは、praconです。
今回は、パルプ・紙業界に絞って、銘柄を見ていこうと思います。
関連株への投資を検討中の方は、参考にしてみてください。
検討に使用するデータ
本検討の元とするデータは、SMBC日興証券のスクリーニングデータを引用しています。
これらのデータを視覚化しつつ、今後の投資対象の検討を行います。
検討対象
検討の対象とするのは、東証のプライム/スタンダード/グロース市場に上場するパルプ・紙業界の全銘柄(計24銘柄)としました。
今回もいくつかの株式指標に対する各銘柄の特徴を整理しようと思います。
時価総額・自己資本比率・経常利益率 TOP10
まずは時価総額ですが、TOPは創立100年を超える王子HD(3861)、2番手に板紙・ダンボール最大手のレンゴー(3941)でした。
また、経常利益率TOPだったのは電気絶縁用紙大手のニッポン高度紙工業(3891)で、当社は自己資本比率が74.2%と、同業界で2番手の水準です。
配当利回り・1株配当・配当性向 TOP10
続いて配当関連です。
配当利回りTOPは6.1%で、帳票・情報用紙の製造・販売を行う光ビジネスフォーム(3948)でした。2番手以下の銘柄は4.0%以下と、やや控えめな印象です。
銘柄検討 ~掘り出し物はあるのか~
最後に複数の指標を組み合わせて考察していきます。
次の図は時価総額が大きい10銘柄をピックアップし、経常利益率と自己資本比率を軸に置いています。
この図から読み取れることとして、右上に位置するほど、健全な経営であると推測できます。
特に右上に位置するのは経常利益率でTOPだったニッポン高度紙工業(3891)です。2023年は増収減益となり、配当は維持予想ですね。売り上げの伸びに利益もついてくることを期待します。
つづいて下の図は、時価総額が大きい10銘柄をピックアップし、配当利回りと配当性向を軸としています。この図では、右下に位置するほど、余力を残しながらも配当還元を行っている、と考えます。
特に右下に位置するのは、段ボール加工専業大手のトーモク(3946)です。かぶたんで業績を見てみると、2023年は増収増益予想と好調ですね。配当は右肩上がりとは言えませんが、EPSも伸びているので、ある程度継続性があると考えてもよさそうです。
最後に下の図は、配当利回りが大きい10銘柄をピックアップし、配当利回りと配当性向を軸としたものです。バブルチャートの大きさは予想経常利益率としました(収益性と還元性を同時評価するために並べてみました。)。この図でも右下に位置する銘柄に着目します。
特に右下に位置するのは、先ほどと同様にトーモク(3946)でした。しばらくマークしたいと思います。
終わりに
今回はパルプ・紙業界に絞って銘柄を見てみました。
紙需要が減ってきている、というイメージを持っていましたが、段ボールや特殊紙などまだまだ需要のある場面が多くあると知ることができました。一つの業界に限らず、将来的な需要の有無も含めて銘柄検討をしていきたいですね。
ありがとうございました。
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