こんにちは、praconです。
今回は、サービス業に絞って、銘柄を見ていこうと思います。
関連株への投資を検討中の方は、参考にしてみてください。
検討に使用するデータ
本検討の元とするデータは、SMBC日興証券のスクリーニングデータを引用しています。
これらのデータを視覚化しつつ、今後の投資対象の検討を行います。
検討対象
検討の対象とするのは、東証のプライム/スタンダード/グロース市場に上場するサービス業の全銘柄(計512銘柄)としました。
今回もいくつかの株式指標に対する各銘柄の特徴を整理しようと思います。
時価総額・自己資本比率・経常利益率 TOP10
まずは時価総額です。TOPはTDLを運営するオリエンタルランド(4661)、2番手以降はリクルートHD(6098)、日本郵政(6178)と続きます。経常利益率では、投資用不動産のポータルサイト「楽待」を運営するファーストロジック(6037)が、52.5%でTOPでした。
配当利回り・1株配当・配当性向 TOP10
続いて配当関連です。配当利回りTOPは、企業コンサルのドリームインキュベータ(4310)が6.9%と、他を大きく引き離しています。
銘柄検討 ~掘り出し物はあるのか~
最後に複数の指標を組み合わせて考察していきます。
次の図は時価総額が大きい10銘柄をピックアップし、経常利益率と自己資本比率を軸に置いています。
この図から読み取れることとして、右上に位置するほど、健全な経営であると推測できます。
特に右上に位置するのは、製薬会社のマーケティング支援を行うエムスリー(2413)です。2022年は過去最高の売上高と利益を出しています。PBRはかなり割高水準ですね。配当は記載の株価で計算すると約0.5%となります。
つづいて下の図は、時価総額が大きい10銘柄をピックアップし、配当利回りと配当性向を軸としています(今回配当性向100%を超える銘柄は外しています)。
この図では、右下に位置するほど、余力を残しながらも配当還元を行っている、と考えます。
特に右下に位置する企業はありませんでしたが、日本郵政(6178)は比較的配当性向を抑えつつ、配当も4%程度出してくれています。業績をかぶたんにて見てみると、2023年は減収減益予想でした。配当は維持するようですが、減収が一過性のものなのかは見極めが必要です。
最後に下の図は、配当利回りが大きい10銘柄をピックアップし、配当利回りと配当性向を軸としたものです。バブルチャートの大きさは予想経常利益率としました(収益性と還元性を同時評価するために並べてみました。)。この図でも右下に位置する銘柄に着目します。
この分析では配当性向100%超の銘柄を除いているので、半数以上が検討対象外です。一応これで、配当利回りだけが高い銘柄は排除できます。
生き残った中で着目するのは、臨床検査受託大手のファルコHD(4671)です。2023年は減収減益予想となっていますが、配当は増配予定です。EPSと反比例しているので更なる深堀りが必要ですね。
終わりに
今回はサービス業に着目しました。
扱うモノがかなり広い業態ではありましたが、データをもとに絞り込むと、業績の伸び・還元が見込める企業がいくつか見つかりました。今後もファンダメンタルを用いてフラットな目で分析を行っていきたいと思います。
ありがとうございました。
コメント