こんにちは、praconです。
今回は、石油石炭業界に絞って、銘柄を見ていこうと思います。
関連株への投資を検討中の方は、参考にしてみてください。
検討に使用するデータ
本検討の元とするデータは、SMBC日興証券のスクリーニングデータを引用しています。
これらのデータを視覚化しつつ、今後の投資対象の検討を行います。
検討対象
検討の対象とするのは、東証のプライム/スタンダード/グロース市場に上場する石油石炭業界の全銘柄(計10銘柄)としました。
今回もいくつかの株式指標に対する各銘柄の特徴を整理しようと思います。
時価総額・自己資本比率・経常利益率 TOP10
まずは時価総額ですが、石油元売り最大手のENEOS(5020)です。続くのは、出光興産(5019)、コスモHD(5021)となります。
自己資本比率と経常利益率を見ると、どちらもアスファルト加工製品を扱うニチレキ(5011)がTOPとなりました。
配当利回り・1株配当・配当性向 TOP10
続いて配当関連です。
配当利回りTOPは、石炭・コークス大手の日本コークス工業(3315)の7.1%でした。2番手は自動車用潤滑油の製造販売を行うビーピー・カストロール(5015)の5.2%です。
銘柄検討 ~掘り出し物はあるのか~
最後に複数の指標を組み合わせて考察していきます。
次の図は時価総額が大きい10銘柄をピックアップし、経常利益率と自己資本比率を軸に置いています。
この図から読み取れることとして、右上に位置するほど、健全な経営であると推測できます。
特に右上に位置するのは先ほども取り上げたニチレキ(5011)です。かぶたんで業績を見てみようと思います。
2023年の売上高は過去最高予想、利益・EPSは微増、PERとPBRは割安と言える水準にあります。EPSはここ数年は安定しており、配当も徐々に伸ばしていますね。アスファルトを扱うので、インフラ関係で継続的に収益を上げてくれそうです。
つづいて下の図は、時価総額が大きい10銘柄をピックアップし、配当利回りと配当性向を軸としています(今回配当性向100%を超える銘柄は外しています)。
この図では、右下に位置するほど、余力を残しながらも配当還元を行っている、と考えます。
特に右下に位置するのはENEOS(5020)とコスモHD(5021)ですが、今回はENEOSを取り上げてみます。2023年は売上自体は伸びる予想ですが、利益を落ち込む予想です。原油価格に依存するためか、毎年の売上・利益は不安定ですが、配当はほぼ維持しています。
最後に下の図は、配当利回りが大きい10銘柄をピックアップし、配当利回りと配当性向を軸としたものです。バブルチャートの大きさは予想経常利益率としました(収益性と還元性を同時評価するために並べてみました。)。この図でも右下に位置する銘柄に着目します。
今度はコスモHD(5021)に着目しようと思います。
ENEOSと同様に、2020年に赤字になった後に回復しています。異なるのは、増配傾向にあることですが、配当性向が10%程度と比較的低く、配当への余力があったため、とも考えられます。
他業種もですが、配当性向は継続的に還元できるかどうか、の指標として重要ですね。
終わりに
今回は石油・石炭関連の銘柄を見てみました。原油や為替の影響を受けるためか、業績の振れ幅が大きい印象を持ちました。そのため、配当性向を抑え、配当還元を安定させているように見えます。
各企業の還元方針を把握したうえで、投資を検討したいと思います。
ありがとうございました。
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