こんにちは、praconです。
今回は、ゴム製品業界に絞って、銘柄を見ていこうと思います。
関連株への投資を検討中の方は、参考にしてみてください。
検討に使用するデータ
本検討の元とするデータは、SMBC日興証券のスクリーニングデータを引用しています。
これらのデータを視覚化しつつ、今後の投資対象の検討を行います。
検討対象
検討の対象とするのは、東証のプライム/スタンダード/グロース市場に上場するゴム製品業界の全銘柄(計18銘柄)としました。
今回もいくつかの株式指標に対する各銘柄の特徴を整理しようと思います。
時価総額・自己資本比率・経常利益率 TOP10
まずは時価総額ですが、TOPはタイヤの世界最大手のブリヂストン(5108)でした。また、2~4番手まで、タイヤメーカーが占める結果となりました。
配当利回り・1株配当・配当性向 TOP10
続いて配当関連です。配当利回りでTOPなのは、伝動ベルト大手の三ツ星ベルト(5192)の5.9%でした。配当利回りが4%を超える銘柄が5銘柄と、少なめな印象です。
銘柄検討 ~掘り出し物はあるのか~
最後に複数の指標を組み合わせて考察していきます。
次の図は時価総額が大きい10銘柄をピックアップし、経常利益率と自己資本比率を軸に置いています。
この図から読み取れることとして、右上に位置するほど、健全な経営であると推測できます。
特に右上に位置するのは、産業機械向けの伝動ベルトを取り扱う、ニッタ(5186)です。かぶたんで業績を見てみると、2023年は増収減益を予想しています。またPER/PBRはともに割安水準にあります。翌年以降も業績を維持することに期待したいですね。
つづいて下の図は、時価総額が大きい10銘柄をピックアップし、配当利回りと配当性向を軸としています(今回配当性向100%を超える銘柄は外しています)。
この図では、右下に位置するほど、余力を残しながらも配当還元を行っている、と考えます。
特に右下に位置するのは独立系の自動車用ホース大手のニチリン(5184)です。2023年は増収予想ですね。こちらもPER/PBRはかなり割安水準です。配当自体は業績に連動しているようなので、今後伸びるかどうか掘り下げる必要がありそうです。
最後に下の図は、配当利回りが大きい10銘柄をピックアップし、配当利回りと配当性向を軸としたものです。バブルチャートの大きさは予想経常利益率としました(収益性と還元性を同時評価するために並べてみました。)。この図でも右下に位置する銘柄に着目します。
特に右下に位置するのは先ほど出てきたニチリンでした。複数の銘柄が近い位置にあるので、違う見方で分析したいところですが、また今後に。
終わりに
今回はゴム製品業界を見てみました。規模的にはタイヤメーカーが目立っていましたが、業績や配当という切り口から見ていくと、ニッチな優良銘柄があることがわかりました。この見方を継続して、投資対象を絞っていきたいと思います。
ありがとうございました。
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