掘り出し物を探そう!~国内株式【その他金融業編】~

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掘り出し物を探そう!~国内株式【その他金融業編】~ その他金融業

こんにちは、praconです。

今回は、銀行や証券以外の”その他金融業”に絞って、銘柄を見ていこうと思います。オリックスなどのリース業もこの中に入ります。

関連株への投資を検討中の方は、参考にしてみてください。

検討に使用するデータ

本検討の元とするデータは、SMBC日興証券のスクリーニングデータを引用しています。

これらのデータを視覚化しつつ、今後の投資対象の検討を行います。

検討対象

検討の対象とするのは、東証のプライム/スタンダード/グロース市場に上場するその他金融業の全銘柄(計35銘柄)としました。

今回もいくつかの株式指標に対する各銘柄の特徴を整理しようと思います。

時価総額・自己資本比率・経常利益率

まず時価総額ですが、オリックス(8591)が2位のJPX(日本取引所グループ、8697)を大きく離してTOPです。オリックスはリースだけではなく生命保険や不動産業など、多角的に事業を展開しています。

経常利益率は、独立系の信用保証最大手である全国保証(7164)が、なんと80%近くあります。次いで、不動産担保ローン専業大手のアサックス(8772)が、約70%の経常利益があります。それ以下の企業も20%超の利益率があり、高い傾向です。

配当利回り・1株配当・配当性向

続いて配当利回りを見てみます。

TOPは固定金利住宅ローンのフラット35の販売首位であるアルヒ(7198)、2・3番手に並ぶのは、三菱UFJグループの三菱HCキャピタル(8593)、MUFGの信販大手のジャックス(8584)となりました。配当利回り4%を超えるのが5銘柄のみと、少なめな印象です。

(比較対象として、銀行銘柄のリンクを張っておきます。配当利回り4%を超える銘柄は10社以上あります。

PER・PBR・EPS

続いて割安な銘柄の探索です。

最もPERが低かったのは、リースで九州首位の九州リースサービス(8596)です。PBRも0.45倍とこちらでも割安水準と言えます。EPSでもTOP10に入っています。

九州リースサービス(8596)について、業績の推移を”かぶたん”で確認してみます。

過去最高、、とはいきませんが、ここ5年は売上高・利益ともに右肩上がり(2023年は予想)です。配当も徐々に伸びてきています。

引用元 https://kabutan.jp/stock/finance?code=8596

考察

最後に複数の指標を組み合わせて考察していきます。

下の2つの図はいずれも時価総額が大きい10銘柄をピックアップしたものになります。(今回配当性向100%を超える銘柄は外しています。)

左の図は、経常利益率と自己資本比率を軸に、

右の図は、配当利回りと配当性向を軸としています。

左の図は右上に位置しているほど健全な経営だと考えられます。自己資本比率は高くても40%そこそこですが、利益率の高さで全国保証(7164)が目立ちます。かぶたんにて業績も見てみると、売上高・利益・配当ともに右肩上がり、さらに2022年に続き2023年も最高益予想です。

引用元 https://kabutan.jp/stock/finance?code=7164

右の図は右下に位置するほど、余力を残しつつも高めの配当を出している、とも捉えられます。三菱HCキャピタル(8593)は、配当性向が約40%、配当利回りも5%弱と、個人的には魅力的な水準にあります。かぶたんで業績をみると、2023年予想の売上高はわかりませんが、最終益は最高予想です。合わせて配当も増える見込みです。

引用元 https://kabutan.jp/stock/finance?code=8593

続いて下の図は、配当利回りが大きい10銘柄をピックアップし、配当利回りと配当性向を軸としたものです。バブルチャートの大きさは1株配当としました。

配当性向を抑えつつ配当利回りが高いのは、配当利回りで3番手だったジャックス(8584)でした。配当利回りが大きい銘柄を抽出してきましたが、配当性向が高くてもアルヒ(7198)の60%強だけで、その他の企業は20~40%あたりと、抑え気味な印象です。各社の業績次第ですが、継続的に配当(あわよくば連続増配)を出せる銘柄が見つかりそうです。

最後に割安指標を集約しています。下の図はEPS(1株当たり純利益)が大きい10銘柄をピックアップし、PERとPBRを軸としたものになります。グラフの左下にあるものほど割安といえます。

先ほど紹介した全国保証(7164)は、PBRが1.8近くあります。買われているということでしょうか。

対して九州リースサービス(8596)は、さきほどご紹介したように、PER・PBRともに割安水準と言えます。それ以外の銘柄は団子状態ですが、いずれもPER15倍以下、PBR1倍以下と割安水準です。仕込み時なのかも知れませんが、企業差を明らかにし、独自性・継続性のある銘柄を狙っていきたいと思います。

終わりに

今回は、オリックスをはじめとするリース業を含む”その他金融業”を整理してみました。いまいちパッとしない業種名ですが、その中身は手堅く、今後の成長も期待されるような内容でした。リースも保証も、継続的な売上高と利益が入る仕組みですので、継続的に成長してくれる(継続的なリターンを期待できる)ところはどこか、見極めていきたいと思います。

ありがとうございました。

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